設立趣旨

競争ではなく、共創の叡智を手にする

 世界は、今、混迷の状態にあります。金融危機のように目に見えやすい経済の危機だけではなく、文明そのもの(政治、教育、文化、生活・・・)が危機的な状態にあると言っても過言ではありません。しかし、危機は、同時に大きく変わるチャンスでもあります。

20世紀後半から21世紀にかけ、私たちは、情報化社会の名の下に、グローバリゼーションや市場原理主義の影響を受け、各分野で競争社会を構築してきました。そして、この競争社会の影響は、先進国であるかどうかにかかわらず、短期間に世界中の全ての人々に大きなインパクトを与えました。この競争こそが環境破壊や人間性破壊に繋がり、現在の危機状態をつくっていると言えます。

今、私たち地球人にとって必要なのは、新しい文明を築くことです。言い換えると、戦争や飢餓の無い、全ての人が人間らしく生きられる平和な世界を築くことです。もちろん、その事は、容易なことではありません。そこには、確固とした哲学と方法論、そして、それを実践する人財が必要だからです。私達は、この壮大な取り組みを人財育成という分野から着手していきます。

私達は、理想の人財育成のプロセスを次のように考えています。それは、次の3つの要素を統合し、幸福感の醸成と持続的な成長を得ることができるような学びのシステムを実現することです。

             1.自分らしい使命・夢・価値・情熱(MVP)の発見 

             2.他者・組織との相互信頼構築、共創の実現

             3.奥深い自己理解とストレスからの開放

MGSは、その哲学と方法論を共に学び、社会で新しい文明の構築に貢献できる人財を輩出するために設立されました。日本から世界を変えていく取り組みの一つです。

およそ400年間、人類の思考に大きく影響を与えてきたのが科学主義や合理主義の根本哲学である“分離・分割の思想”だと考えます。言い換えると“対立の思想”ということになります。厄介なことに、私たちは、生まれた時からこのパラダイムの中で育っているため、このパラダイムを客観的に意識することはほとんどありません。

そこで、私たちが提唱するのは、“統合の思想”、つまり、相反するもの同士を対立の関係においておくのではなく、“活かし、活かされる”関係に変化させようという取り組みです。これは、家庭、学校、企業などの組織、地域社会、国際社会・・・の全ての領域で可能、且つ、必要なものだと考えます。

この取り組みでは、過度な“競争”ではなく“共創”や“共進化”、“教育”を進化させた“共育”というような概念が大切になってきます。私たちは、この概念でカリキュラムや学校づくりを展開しています。

各分野で人に影響を与えるお仕事をされている方々にご入学いただき、学習された内容を現場で実践していただきたいと考えています。そして、共に、新しい文明の構築に貢献していきたいと考えています。この時代の変遷期においては、その事が、受講される方(個人)の成長に繋がり、組織の成功にも繋がると確信しています。   
以上が、本学の設立趣旨であります。

学長 大野雅之